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入院&引越日記2

昨日からの続き》

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2月11日(祝)
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結構な日数を荷物運びに充てている割には、荷物が減らない。面会時間に合わせると1日あたりの作業時間が短いので当然といえば当然なのだが、このままだと業者が来ても運び出せない可能性も出てきた。とりあえず、14日をターゲットに準大物を片付けることにする。
パイプ製の家具の解体/運搬/組立。および、それを行うために必要な作業。
また、今後のことも考え、最初は俺だけが病院にいくことにする。
7:30から作業開始。目標が決まっているため、結構作業効率はいい。ほぼ予定通りに作業を終え、11時に病院へ。

「昨日みたいに『とぉと、とぉと』って、言うかなぁ」
などと考えながら病室に入ると、バカタレは寝てやがった。

「ついさっき寝ちゃったんですよ」と同じ部屋の親御さん。
なんだよ、意気込んできたのに。

しゃぁねーなーとお茶をのみに行き、戻ったら今度は大泣きしてやがる。
「何事!」と病室に飛び込むと、看護婦さんが汚れたオムツを抱えて困った顔をしている。
身体を拭く時間らしいのだが、その前にオムツが汚れていたのでそれを替えたところ、大泣きされたとのこと。下痢のためおしりがひどく荒れてしまい、そうでなくともオムツを替えるのを嫌がっていたのだが、さらに寝ていたところに不意打ちをかけられるような形となったため、ヒステリーを起こしている。

「おしり、きれいきれいちない(おしりきれいにしない)!」「じゅぼん、はかない(ズボン、はかない)!」

看護婦さんに「後はやりますので」と言い、なだめすかしてズボンをはかす。しばらくしたら眠気も飛び、機嫌も直る。機嫌が直ったところで昼飯。「おいしい」「おいしい」と言いながら、お粥以外は殆ど食べる。
あとは嫁さんがくるまでちんたら遊ぶ。
嫁さんが来たら、嫁さんにべったりとなり、父ちゃんはちょっと寂しくなる。まぁ、しゃあないか。
相変わらず「○○、食べたい」と繰り返していた。

所用があったので、夕方、俺だけ病院を後にする。


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2月12日(水)
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朝から会社。昼過ぎに嫁から「点滴が外れた。何もなければ14日に退院」との連絡が入る。
良かった。
しかしなぁ。やっぱり14日かぁ。むー。どうする引越し...
とりあえず、事情を説明して14日にお休みを頂くことにする。


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2月13日(木)
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朝から会社。まったりとすごす(←社会人としてダメすぎ)。
息子は久々に病院でお風呂に入った模様。恐らく垢太郎だったろう。看護婦さんに感謝。
退院した子と入れ替わりで入った子の親御さんの話では、夜中にベットの柵に顔を押し付け、小さい声で「おかぁさーん」っと泣いているらしい。それなりに、がんばっているんだと思う。
しかし、たまには「おとうさん」って言え。


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2月14日(金)
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朝軽く荷物を運んだ後、10時過ぎに病院へ。
息子は入り口に背中を向けて、しょんぼりとテレビを見ていた。
俺を確認すると「とぉと、とぉと!」と大騒ぎして、泣く。
良くがんばったもんだと思う。
しばらく待って医者の説明を聞いた後、帰宅。

久しぶりにシャバの空気に触れた息子は、大はしゃぎ。
「どらいぶ、いく!」
行かねーって。これから引越しだっちゅうの。

引越屋は14時前後に来るとのことだったので、応援に来てくれた嫁の両親と一緒に、お昼まで細かいものを運ぶ。
息子は帰宅早々お腹が空いたらしく、「おぎり、たべたい(おにぎり食べたい)」「ほっとけーき、たべたい」と「○○食べたい」攻撃を繰り返す。俺の母ちゃんがおにぎりを作って持ってきてくれることになっていたので、なだめすかしてお昼を待つ。

12時少し前に、ようやく俺の母ちゃん着。おにぎりにかぶりつく。息子は、結構大きいおにぎりを、2個食べる。
食いすぎです。

引越屋は予定時間を過ぎても来ない。まぁ、空いた時間に来る、という約束で安くしてもらっているので、そんなに無理もいえない。継続して細かいものを運ぶ。
やがてやってきたおやつの時間、息子は饅頭を2つ食べた。
本当に、食いすぎです。

結局は引越屋がついたのは、16時。
残った大物は、30分ぐらいで運び終える。
なんにせよ、一段落。

少し片付けた後、夕飯。
昼間のおにぎりの残りと「食べたい」「食べたい」と言い続けていたラーメンを作ってやる。
おにぎり1個半とラーメンを少し、食べる。
やばいぐらいに、食いすぎです。
それでも息子は大満足。「おいしい」「おいしい」を繰り返す。

20時前後に寝かしつける。
結局そのまま、親子3人で寝てしいました。


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んでもって、土日
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土日は片付けに忙殺。身体ボロボロです。
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病院帰りの息子は、やはり少し変わったようだ。

良い面は一つ。コミュニケーションが取れるようになったこと。
今までは、ある意味殆ど独り言だったが、なんとなく会話として成り立つようになってきた。言わなきゃ自分のして欲しいことをやってもらえない、という状況に置かれたからなのだろうか。これは親としてはうれしい。

一方、悪い面は2つ。

一つは、異常に食欲があること。
普段から良く食べていたのだが、退院後の食欲は異常。まるで終戦直後の子供のようだ。食べ物が残っていると「食べたい」「食べたい」と言い出すので、親も必死に食事する状態が続いている。回復するスピードと病院での食事量が合わず、最後の数日は、常時お腹が空いた状態だったのかも知れない。これは徐々に慣らしていくしかない。

もう一つは、癇癪を起こすようになったこと。
やはりかなりストレスがあったんだと思う。また病室で、今まで周りにいなかったタイプの子に接し、少しショックを受けたのかも知れない。
現状目一杯手を焼いているが、まぁゆっくりと落ち着かせていくしかないかな。
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振り返れば、夜勤や祝日の関係で比較的多くの時間、病院に行くことができた。ある意味運が良かったのかな、と思う。

1週間程度の入院で何を言うかと自分でも思うが、それでも本当に良い経験をさせてもらったと思う。引越しと重ならなければ、もっと咀嚼できただろうが(笑)
それでもいろいろと感じたことがあるので、機会があれば、書いてみたいと思う。
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最後に。
ご心配ご迷惑をおかけした全ての皆さんにお詫びしつつ、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。
また、俺が言うとすごく嘘臭いけど...病気や怪我と戦っている全ての子供とその親御さん、がんばってください。

PS
業務連絡。
札幌の開幕戦の遠征代は、入院費に消えました。ひーん。

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