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入院&引越日記1

ご無沙汰。

一部の方にはお知らせしておりますが、実は、息子が入院しておりました。
また、かねてより予定していた引越しが、金曜日でした。

参りました。

今日と明日で、初めての息子の入院に戸惑いつつ、目前の引越しに格闘する、ある一家のお話を書きます。
ただ、あまりにも個人的なので(まぁ、日記だから個人的なのは当たり前だが)、読んでて面白みはないと思います。ご容赦を。

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2月6日(木)
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朝「調子が悪いようだ」との連絡が入る。昨日までは元気だったし、熱が出ていないことや近所の小児科がある病院が全て木曜休みであることもあり、少し様子を見ることとする。
お昼前「吐いている。下痢もひどい」との連絡が入る。近くの国立病院に行くように指示。

医者から「熱がないようなので、とりあえず点滴を打つ。状況によっては入院」との説明を受ける。

息子は、点滴を打たれる際、「たっけてー(助けて)」「はなしぇー(離せ)」「いたいー(痛い)」と大騒ぎ。看護婦さんが3人がかりで取り押さえたらしい。2歳児に大人3人...なんちゅう力だ...
血管が出ず、左右4箇所針を刺されて大泣き。騒ぐからだ。

俺は夕方以降の予定を全てキャンセルし、定時で帰宅。
まったりとしていた息子は21:00頃から「ねむいー」「もう、ねる」と言って、布団へ。以降、1時間おきに「おちゃ、のむ(お茶飲む)」といって麦茶をのんでは、すぐに吐く、を繰り返す。吐かなかったのは明け方4:00頃に飲んだお茶だけ。このぐらいから熱が徐々に上がり出す。
嫁さんと俺は、とりあえず仮眠。


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2月7日(金)
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熱が上がってしまったので、午前中お休みをとり、ある程度覚悟を決め、予約した時間に病院へ。息子は、まったりぐったり状態。
診察までの時間がわからないため、そのまま会社へ向かうが、会社に着く直前に「入院が決まった」との連絡が入る。会社で事情を説明し、急遽同僚に仕事を引き継いで、また病院へ。

病院につくと、息子はぐったりと点滴を受けていた。
転落防止のため、ベットは高い柵に囲まれている。大人の4人部屋ぐらいの大きさに、6人。みんな点滴を受けている。なんとも言えない雰囲気が漂っている。

病状を確認。
急性胃腸炎。食事はもちろん、水もダメ。入院は1週間程度。念のため行ったインフルエンザの検査は問題なし。
軽いのか重いのか、よくわからない。ただ普段から元気だけが取り得の息子が、ぐったりとしていることにうまく慣れない。

病院は24時間介護のため、2歳以上の子供付き添いは19時まで。
医者からは「初日なんで、多少遅くなっても寝るまでは良いですよ」と言われていたが、18:30頃寝てしまった。「寝てるうちに帰ったほうがいい」という他の親御さんのアドバイスもあり、そのまま帰宅。

帰宅後、本格的に入院の準備。
病院からは「おもちゃを持ってきてくれ」と言われたのだが、夫婦で悩む。息子はあまりおもちゃで遊ばない。ベイブレード(本物は回せないので、お菓子のおまけ)ぐらいだ。大抵、歌っているか、踊っているか、ボール蹴っている。こう書くと、俺に似ずアクティブな奴だな。ニブイけど。
あんまり悩んでもしょうがないので適当に見繕い、お気に入りの「ジャム・ザ・ハウスネイル」のビデオを突っ込み、酒をあおる。
息子「だけ」いない日というのは、生まれて以来初めて。初めてのお泊りが入院というのもなんだかなぁと思う。嫁と「泣いてるかな」「泣いているだろうな」と話しつつ、就寝。


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2月8日(土)
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朝一で不動産屋へ。転居の契約。といっても同じアパートの2階から1階へ移動するだけなのだが。

事情を説明した上で「法に触れない程度でなるべく早く」とお願いする。しかし不動産屋さんの方が焦ってしまい、かえって時間を食ってしまう。面会時間までに他のこともいくつか片付けておきたかったのだが、無理。そのまま病院へ直行。面会時間の11時チョイすぎに病院着。

息子はまだ熱が下がらず、ぐったりとしている。だからだろうか、まるでプチ整形したようにくっきり二重になっている。ビッとした一重がチャームポイントなのに。
「泣きましたか?」と看護婦さんに聞いたら、そんなに泣かなかったとのこと。気を使ってくれているのかも知れないが、とりあえずほっとする。
荷物の運搬でバタバタしているうちに、夕方。熱が徐々に下がり始めたからか、少しずつうるさくなってくる。

所用があったので、面会時間が終わる前に、俺だけ病院を後にする。
夜中に帰ったら、嫁が引越しの準備を続けていた。


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2月9日(日)
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起きてすぐ、荷物運び。大物は14日に業者の頼んでいるのだが、2階から1階の移動ということもあり、ある程度のものは自分達で運ぶつもりでいた。
まさか息子が入院するとは...退院も14日前後になりそうだし...やばい...結果論だが、業者に全部頼んでもよかったのかも知れない...
などと考えつつも、貧乏根性を炸裂させ、10時過ぎまで黙々と荷物を運ぶ。
飯をかっくらって、11時に病院着。

息子は柵の中で一人で遊んでいたが、病室に入った嫁を見ると
「かぁか、かぁか、おかぁさぁーん」
と叫びまくる。どうやら熱は下がったらしい。いつもの動きではないが、少しずつ元気を取り戻しつつあるようだ。良かった。水を飲める許可もでた。

だらだらまったり、時間を過ごす。

徐々に食欲も出てきたようで「いちご、だべたい」「ちゅるちゅるらーめんたべたい」「ちょこ、たべたい」「おにく、たべたい」とねだる。まだお粥だって食べられないちゅうの。
「さすがにラーメンは出ないなぁ」と同じ部屋の親御さん達に笑われる。
部屋の中で、食事ができないのは、息子だけ。夕飯の時はカーテンを引き、他の子が食べているところを見せないようにする。

仕事で深夜対応のため、面会時間が終わった段階で、俺だけ会社へ。
嫁は、寝かしつけるまで病室にいた。20時の消灯で寝たとのこと。


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2月10日(月)
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徹夜明け、仮眠を取ってから、また荷物運び。

お昼過ぎ、嫁さんの両親から電話があり「食事を取っている」との連絡が入る。平日の面会時間は13時からなのだが、早く着きすぎてしまったらしい。食事解除の連絡に気が楽になる。
13時病院着。手続きの関係で俺と嫁の両親が先に病室へ。

「じぃじ、ばぁば」「あっ!とぉと、とぉと」

ベットの上に立ち上がり、俺に抱きつく。大興奮。こんなことは普段ないのだが...「おー、今日はとぉとでも良いのか!」と感動。しかし後から入ってきた嫁を確認すると「かぁか、かぁか」「かぁか、ばんっ(かぁかの順番)」。その後、とぉとの順番になることはなかった...まぁ、いつも通りの展開なんで慣れてるけど...

かなり元気が出てきている。ちゅうか、うるさい。周りに迷惑。また点滴が取れていないので、元気だとかえって危ない。点滴の管でグルグル巻きになっていることがある。なかなかうまくいかない。それでも元気に越したことはない。

さすがに入院4日目となると、いろんな話が耳に入ってくる。
「あの先生は良くない」
「看護婦さんはちゃんと見てくれない」
「うちの子はお粥なんか食べないのに。お粥しか出さないから、治りが良くない」
etc.etc.
少ない人数で外来も宿直もこなす医師。
昼夜問わず、1人あたり20人近くの乳幼児を看なくてはならない看護婦。
周りの子の回復具合とどうしても比べてしまい、焦る親。
ギスギスした空気が流れている。
誰が悪いわけでもないのに。誰も責められないのに。そして、そんなことはみんなわかっているのに...なんとも言えない感情があわ立つ。

夕飯をゆっくり食べさせ、今日は寝付くまで側にいた。

明日に続く》

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