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韓国を巡る感情の変遷2

(昨日からの続きです)

《ラウンド16》

日本、トルコに敗れ、ベスト16で敗退。
韓国は、延長ゴールデンゴールで勝利。

日本戦については、この日記で何度も触れたので、今日は書かない。

豪雨の東北道を進みながら、韓国戦はラジオで聞いていた。
「AGAIN1966の文字がスタンドに浮かび上がりました」
試合開始前、途切れがちなラジオから、そんな声が聞こえた。その後に続く、意味の説明。ふーんと思って聞いていた。特に気にもならなかった。
日本が負け方に全く納得いかなかったこともあり「韓国負けないかなぁ」とぼんやり考えていた。やっぱり、自分達より上にいかれるのは悔しい。でもそんなことを考えているボク自身に、軽い嫌悪感、罪悪感を感じていた。
しかし韓国は、先制されるも、終了間際、劇的に追いついた。延長後半、トッティの退場の後、ゴールデンゴールを決めて、勝利した。
「あー、韓国、勝っちゃったね。ちょっと悔しいね」
寝ているとばかり思っていた嫁が、つぶやいた。
「そうだなぁ」
ボクはそう答えた。悔しいという感情と悔しいと思っていることに対する罪悪感が、ないまぜになっていた。

深夜に帰宅し、軽い興奮状態だったボクは、ネットをぼんやり眺めていた。

ネット上で、日本の試合をスタジアムで見ていた韓国人の話を知った。有名な話だが、スカパーでの中継前に、フジの青嶋アナと高木の間で、こういうやり取りがあったらしい。

青嶋「私たち日本戦を見てたんですけど、日本のシュートが外れるたびに、韓国のサポーター拍手するんですよ。放送前にはっきり言わせて貰います。韓国のサポーター、感じ悪いです。」
高木「僕も睨み付けましたけどねー」

萎えた。自分が感じていた罪悪感がバカらしかった。

翌日、疑惑の判定も確認できた。
なにより驚いたのは、「AGAIN 1966]の人文字が、試合の前日にスタジアムに準備されていたということだった。前日にレッドデビルズのメンバーをスタジアムに入れ、座席に人文字用のカードを置いていたというのだ。

これは韓国の組織委員会が、事実上、対戦相手を貶める行為に加担したということだ。

切れた。ボクの中で、何かが弾けた。
正義感からではない。単純に好き嫌いからだ。
代表戦で、相手国を貶める行為は、大嫌いなのだ。そのような人たちは、相手を貶めることでしか、自分達の価値を高めることができないように思えるからだ。そういう人間が、大嫌いなのだ。

「絶対に韓国を応援しない。そのことに一切罪悪感を持たない。韓国を応援しましょうという奴を信用しない」

そう誓った。

そして何より、韓国に対し、

「お前等、国際大会を開く資格ないよ」

と思った。


《クォータ・ファイナル》

「共催国である韓国を応援しましょう」「同じアジアの一員として、韓国を応援しましょう」

思考停止に陥ったバカどもの声を聞きながら、韓国寄りの実況、解説に苛立ちながら、ただひたすらに、韓国の敗北を願った。

しかし、結果は、知っての通り。
あまりにも酷い判定が繰り返され、スペインの勝利が不当に奪われることになった。

こみ上げてくる怒りを抑えきれなかった。
そして、この勝利により、あと2試合も韓国が試合を行うことに絶望的な気持になった。


《セミ・ファイナル》

FIFAが数々の誤審を認め、ドイツが試合をするにも関わらず、欧州の審判によって審判団が形勢された試合。
1-0で、ドイツが勝利し、韓国は、敗れた。

仕事の影響でTVを見ることが出来なかった。
ただ、ドイツを侮辱した数々の横断幕はネット上に流れていたので、知っていた。いい加減にしろよ、と思った。
帰宅途中のラジオで結果を知り、電車の中で、思わずガッツポーズをしてしまった。

後日、韓国がFIFAの会議の席で「今回の審判はドイツ寄りの判定をしていた」と主張していたことを知り、あきれ果てた。


《3位決定戦》

前日の審判団を見て愕然とした。

祈るような気持で、キックオフを待った。
日本戦よりも緊張していた。

結果はご存知の通り。見事トルコが開催国2国を粉砕し、3位に輝いた。
この日記でも触れたが、試合終了後、韓国選手に手をさしのべた、べタハカンシュキルをはじめとしたトルコ選手。
彼等によって、ワールドカップの価値は、守られた。そう強く感じた。涙が出た。
心からありがたいと思った。

なおスタンドに掲げられたトルコ国旗については、特にコメントはない。
ひねた心には、単なる帳尻合わせにしか見えなかった...

−−−−−

振り返ってみれば、日本の成績が、感情の変化のポイントになっていると思う。
嫉妬心といわれても、構わない。それを隠そうとは思わない。
ただ、その感情の変化を後押しするようなことが、韓国によってたくさん行われていたことも確かだ。

誤審と買収の関係は、永久にわからないだろう。これを類推で語ることはできない。
ただ誤審と韓国の勝利の関係は、確かにあった。

アルゼンチンが初優勝した大会を紐解き、そんなもんだと嘯く人もいる。
それでアルゼンチンの優勝が消えるわけでもなく、そしてこの優勝は、その後のアルゼンチンの強さに大きな影響を与えた、と。
その大会は、未だに八百長疑惑があった大会として紹介されている。
恐らく今回の大会も同等に扱われるだろう。
だからこそ、韓国は強くならなくてはならない。
韓国は強くなることで、それを単なる1つのトピックにしなければならない。

韓国の名誉は、それでしか守られない。
誤審を否定することでは、守られるものは何もない。

−−−−−

あいにく、ボクは韓国に対して嫌悪感を抱いたままでいる。
一生持ちつづけるかもしれないし、別の感情的なうねりによって消えるかもしれない。

でもサッカーで韓国に勝ちたいという思いは、そんな感情に関係なく、これまでも、これからも持ちつづけることだろう。

※途中で寝てしまったので、7/5朝に加筆修正しました。

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