区切り
この作文を持って、今回の件、終わりとします。正直、ロクでもない1週間でしたw
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まず足達前監督に対して。
俺はあなたに期待していた。
昨年の成績は確かに不満だ。踏ん張りどころの試合で、ことごとく結果が出なかったことを「運」と捉えるか、「実力」と捉えるかは、意見が分かれるところだろう。ただ昨シーズンの天皇杯ガンバ戦前後のチームは、「次」を感じさせてくれた。そういう意味では、期待を裏切らなかった。
スケープゴートにされ、滅茶苦茶な言われようをしているけど、今年、あなたのサッカーを見たい、あなたを男にしたいと思った人間が、横浜に少なからずいたということだけは、憶えておいて欲しいと思います。
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次に、高木新監督に対して。
俺達は、あなたを支える。
1年生監督?
ちょうど良い。俺達と一緒に、成長すればいい。幸か不幸か、俺達もまだまだひよっ子だ。
もちろん監督とサポーターの関係である以上、最終的な結果を超えた盲目的な愛はありえない。
でも、俺達は、全然焦っていない。内容も結果も、バランスよく見る。
思いっきり、やってください。くだらない噂をぶっ飛ばしましょう。
こういう初戦であったからこそ、あなたと一緒にJ1に行きたいと思っています。
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最後に、フロントに対して。
言いたいことはたくさんあるのだが、今回は2つだけ。
まず、全ての決定は、サッカー界の常識、一般社会の常識、せめていずれかで説明がつくようにして欲しい。
残念ながら、今回の監督人事は、そのいずれにも合致しない。まるで別の判断基準があるかのようだ。
人は、自分の知っている常識が通用しないことに本能的に恐怖する。ましてや、その判断基準をひた隠しにされたら、尚更だ。いつか、自分の理解し得ないモノが、自分たちに、自分たちの愛するものたちに、その刃を向けるのではないかという恐怖を抱き、反発する。
俺は新しい判断基準が生まれることを、否定するものではない。
しかし、それに伴う恐怖心を理解して欲しい。そうすれば、やらなければならないことが、自ずと浮かび上がってくる。その程度の想像力がないのであれば、横浜の、クラブとしての未来は暗い。
(ちなみに、ある種の人たちが持つサポーター文化に対する拒否反応も、この「その人が持つ常識以外への恐怖心」って観点で考えると、理解しやすい。この辺は、機会があれば書くかも知れません。)
もうひとつ。
俺達は、J1を目指している。早くJ1行きたいと思っている。けれども、魂を売ってまでJ1に行きたいとは思っていない。
俺達は、一緒に、J1に上がりたいと思っているんだ。
選手と現場スタッフと、もちろんフロントと、俺達の横浜として、みんなで一緒にJ1に上がりたいと思っているだ。
そうでなければ、その昇格には、意味がない。
だって、単にJ1のチームが応援したいなら、すでにマリ公や他のチームを応援している。
「今期J1」を全ての免罪符にしようとしているかのように見えるフロントは、一体何を焦っているのか?
誰かが自らの手柄を欲しがっているのか?
まぁ、いいさ。いくら考えたところで、現時点、それは憶測に過ぎない。
ただ、明確に言えることがひとつだけある。
ありきたりの言葉ではあるけれども。過去の他チームのキャッチフレーズではあるけれども。
「みんなで、J1」
俺達は、そのために、応援をする。これからも、応援し続ける。
コメント
あの、「スケープゴード」ではなく「スケープゴート」です。
誤字を指摘するだけでは芸がないのでいまさらですが今回の件について。
足達氏を解任するにしても、もう少しキズをつけないやり方があったのではないかというのがあります。
甘い考え方なのかもしれませんが、今後の足達氏にはJ最速で解任された監督という実績が残ってしまいます。解任がほぼ決まっているにもかかわらずウェルカム・パーティで抱負を語らせた件とあわせていくら成績が悪いからといって、一度は今年のチームを任せることに決めた人に対する仕打ちとしてはあんまりだという思いが残り、気持ちの切り替えがなかなかできません。
一度任せるならもう少し長くというのは、考え方として間違えているんでしょうか。できることならば、好成績を残した足達監督(あまり想像できませんが)に「長い目で見れなくてすいませんでした」とシーズンオフに謝るような展開が見たかった、まだ少しそう思っています。
投稿者: 小針 | 2006年03月13日 00:36
ご指摘ありがとうございました。なおしました。
投稿者: つのだま | 2006年03月13日 06:11