やる気ねしなので選挙ネタでお茶を濁す
「望月獲得か!?」とか微妙な報道に考え込むことしきり。
とりあえず現状の感想。
船頭多くして、船、山を登る。
落ち着くまでにかなり時間がかかる(数年単位?)可能性がありますな。
ま、それはそれとして、ウチの一員になつのであれば、もちろんしっかりと応援する。望月もしっかりと結果だせ。
で、作文意欲いまいちなので、暇ネタで、選挙の話。
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ネットも含め、様々なメディアが自民圧勝を分析しているが、オイラは今ひとつしっくりくるものがない。
理由のひとつは、分析及びその分析を前提とした今後の読みが、従来の選挙分析の域をでていないからだと思う。
なぜ風が吹いたか?
争点がわかりやかったから?メディア戦略がうまかったから?自民党の郵政民営化案に賛成だったから?
もちろん当たらずしも遠からずだとは思う。
でももっとストレートに言えば、無党派層が、今回の選挙に直接民主制の匂いを感じたから、風が吹いたのだ。
それでは、なぜ直接民主制の匂いを感じると、風が吹くのか?
それは、間接民主制よりも直接民主制の方が、優れた制度であるという意識があるからだ。
今は知らんが、オイラが社会科で習った時は、間接民主政治は、理想である直接民主制の現実的な代替制度として位置づけられていた。
第一、国家の重要な政策に対し、国民の判断を仰ぐということに、国民を愚衆に貶めることなく理論だてて反対できる奴がどの程度いる?
なぜ優れた制度という認識があると、風が吹くのか?
みんな、正しいことや、理想を希求しているからだ。
「一昔前に野党に入れていた若者が、今は自民党に入れている」
腑に落ちない様子で語る政治評論家に、ちと苦笑する。
一昔前と今との違いは、単に情報量だ。正しいことや理想を希求するという本質は、これっぽっちも変わっていない。
断言してもいいが、今ネットウヨを気取ってる奴は、自分に入る情報が一昔前の量であれば、朝日新聞マンセーですよ。
この辺の自覚なき、ネット論客には、結構辟易するものがあったりする。
情報をディスパッチする能力と、本質を見抜く能力を誤解してはならない。
で、今後の予想だが...
「正しさ、理想の希求」という観点で言えば、郵政民営化反対派が復党したり、小泉が任期延長したりした時点で、この風はピタリと止む。
もっと言えば、次の重要政策(年金か、税制か)で、国民の信を問わないようであれば、その後の選挙で自民党は大敗することになるだろう。
今後(最長で4年間)が、楽しみである。
ちなみに、今回の自民圧勝を嘆いている人には、そんなに心配しなくていいよと声をかけたい。
恐らく10年単位で補正される。
これまでと同じようにね。
選挙民が、正しさや理想を捨てない限り、時として大ブレすることがあっても、最終的には妥当な線に落ち着くさ。
何を捨ててはいけないかを忘れてはならない。
つか「自分たちはどこかで正しさや理想を求めているんだ」ってことを選挙民がもっと意識すれば、この国ってもっと良くなると思ってるんだけどね。
この辺の自覚がない人は、時に、善意の粘着君に変身してしまうので、困りモノなのですw
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「次の重要政策で、国民の信を問う」という点については、今度「行動の線引きは可能か」という視点で書いてみようかななどと思っているが、今日のところはこれまで。
煮え切らないところがいい感じ。あとは個々に想像力の羽根を広げてくださいw
コメント
間接民主制の選挙で、直接民主制を匂わして
間接民主制をするずるさだなと。
国民投票制度を作らなければ、この手法は多用されるのでは?と
考えさせられる選挙でした。
投稿者: takano | 2005年09月13日 19:24
takanoタン、どもども。
(もしかして三ツ沢のtakanoタン?)
> 間接民主制の選挙で、直接民主制を匂わして
> 間接民主制をするずるさだなと。
> 国民投票制度を作らなければ、この手法は多用されるのでは?と
多用されるなら、それでも良いと思っています。
ただ、現実として、頻発する選挙に議員が耐えられるとも思えない。
今回の件、国民投票制への一歩になれば面白いな、と思っています。
投稿者: つのだま@電波ゆんゆん仕事中 | 2005年09月14日 08:54
少なくとも憲法学とか政治学の分野では直接民主制はほぼ現実的に否定されていますし(スイスはスイスなりに歴史的に熟成させてきたものがあるのであって、そうした歴史的積み重ねのないところで、現代社会における直接民主制は現実的に無理であり、現実的に無理であるものを理想云々と論じても無意味)、国民投票制はこれもまたほぼ否定の方向に向かっています。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/shukenshi041.pdf/$File/shukenshi041.pdf
衆議院憲法調査委員会のまとめた資料で、おおむね現行の憲法学の通説をまとめたものとなっており、56ページもありますが予備知識がなくても読める内容になっています。もちろん国民投票を一切否定するのではなく使いようと言う内容ですが、それ自体については消極的と言うのが概ねの学会の態度と言えるでしょう。今回の郵政解散については、この13ページからに触れられているプレビシットの可能性が高い、というところで憂慮されるべきかと思います。
投稿者: 宮嶋陽人 | 2005年09月14日 17:08
三ツ沢のtakanoですよ。
もちろん!
結構、こういうネタ好きなモンでね!
投稿者: takano | 2005年09月14日 18:33
>>宮嶋陽人タン
読ませていただきました。面白いですね、これ。
ただ「正しいことや、理想を希求」という観点でいえば、運用上の難しさを根拠とする否定に、あまり意味はないと思う。
結局のところ、間接民主制にしても直接民主制にしても、被選挙民、選挙民ともに「愚」が入り込む余地があるというところが問題(?)なんだと思います。
「愚」を前提とした法律運用とか出来たら面白いですね。
大学の時の卒論のテーマに少し絡むので、ちと考えをまとめてみようかな、なんて思っています。
>>takanoタン、どもども。
> 結構、こういうネタ好きなモンでね!
おー!
今度じっくりやりましょう。
投稿者: つのだま | 2005年09月15日 00:50
当然行きましたよ、選挙。
国家元首のお膝元。
小選挙区は
“城クン”
比例区は
“KINGカズ党”(原文ママ)
この1票が御国の為になる事を・・・
米帝打倒!!
小泉マンセー!!
え!?
投稿者: ぎっしー | 2005年09月15日 03:14
>>ぎっしータン
ご無沙汰。
>小選挙区は
>“城クン”
>比例区は
>“KINGカズ党”(原文ママ)
惜しい。比例区に「納谷」と書けば、ヤスが当選したかも知れないw
投稿者: つのだま | 2005年09月16日 01:47