時はめぐる
さて、横浜の株のお話である。
まず様々な人の話を聞く限り、小野寺氏は良い人のようで、何よりである。
率直にそう思うし、心底ほっとしている。
それでも、だからこそ、今書いておこうと思う。
いつものことながら、あえて流れに掉さす、俺w
つか、みんな諸手をあげて支持って気持ち悪いじゃん。
それこそ、今までの繰り返しだっての。
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個人は、変わる。
法人は、回帰する。
この2つは肝に銘じなくてはならない。
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個人は、変わる。
置かれた環境によって、その時々の状況によって、どんなに素晴らしい人でも、人間は変わる。
天使のように見えた人が、悪魔に変わるときがある。悪魔が天使に変わるときもある。
ウチのチームだけでも嫌っちゅうほど、見てきたじゃん。
悪いがオイラは、1999年に出会った人たちは、みんな天使に見えたぜw
「素晴らしい人」「人格者」「信頼できる」
それは現時点の評価に過ぎない。
個人が大株主であるということに対するリスクだけは、絶対忘れてはならない。
そのリスクは、法人が株主であることに比べ、段違いに大きい。
それに、例え本当にその人が一点の曇りなく素晴らしい人間であっても、人間ってのは死ぬんだ。
人格的な評価が前面に出ると、そういうことを想像することすらできなくなる(憚られる)けど、それはリスクを増幅させてしまうだけだ。
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法人は、回帰する。
どこに回帰するのかといえば、自らの営業圏。
法人には、法人に対する明確なメリットが必要である。
当たり前だけど、鹿児島を地盤とする会社が、北海道にチームを持ってもしょうがない。
Jの理念(あるいはマーケティング戦略)と照らし合わせれば、自らのチームは、自らの営業圏におきたいと考えるのは普通であるし、当然のことだと思う。
しかし、サポの立場からすると、これは現時点で抱える最大のリスクである。
ガイドラインの改悪において、オイラが一番腹を立てているのも、これに関連する。
旧ガイドラインにおいては、大株主を持たない。このためクラブを移転するには、営業権の譲渡を伴うケースが最も現実的(机上の方法論でいえば他の可能性ももちろんある)であり、これには種類株主の決議が必要となる(その前に、横浜を地盤とする現在の株主達の間で不協和音が出る可能性すらある)。
しかし大株主を作ることで、営業権の譲渡を伴わない移転、すなわち種類株主の決議を経ずに、全く別のところに移転することが可能となる。
これは、結局、現時点で種類株主の決議が唯一有効に機能すると思われるケースが失われることを意味するる。
(合併は、まだしばらくの間、タブーとして取り扱われるだろうし、消滅についても、手を尽くした後であれば、拒むものはいないだろう。また、チームカラーの変更も、まともな経営者なら、今あえて手をつけることは無いだろう)
結果、オイラは下記文章に対して激しく反発したのである。
『クラブは、「ガイドライン」の上記条項はクラブメンバー株式の発行により当初の役割を終えたと判断しています。』
ふざけるな、と。
ガイドラインとクラブメンバー株式の発行は、2つで1セットだろう、と。
いい加減にでっち上げられたガイドラインは、クラブメンバー株式の発行によりようやく有効なモノになったんだ、と。
こんな大事なところで、詭弁を使うな、と。
以前オイラは「他の人と怒っている部分が違う」と書いたが(いつ書いたかは失念w)、正直、オイラは手続き/手順と言ったものはどうでもいいと思っている。説明会も開かないより開いた方がいいというレベル。
だって持っている情報量が圧倒的に違うんだから、そんなもん、ガス抜き以外の意味は、殆どない。
ただ、だからこそ「失われる権利」について、きっちりと最初から説明すべきだ。
それをしないことに大いに失望したし、今でもしているのである。
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繰り返しになるが、今回の件を小野寺氏の人物の評価のみを基準として賛否を評するのは、かなりのリスクがある。
忘れてはならない。
キーマンに対する一過性の人物評価に振り回されてきたのが、横浜FCの歴史だ。
正直、3月からの「出来レース」(他に例えようがないw)には、はっきりいって、かなり鼻白む。
ま、いずれにせよ数年はお手並み拝見である。
つか、お手並みを見せてもらうためにも、役員を派遣して頂戴。
人手不足なんだからさぁw
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以下、いくつか余談。
- そうは言っても、オイラ、叩き上げの人は大好きなんだがなw 説明会に出席し、きっちり説明したという部分で、男気は感じるし、好印象であることは間違いない。
- 2ちゃんでフロント擁護のために、わざわざ張っている人。大体わかるので、やめときな。
- 忸怩たる思いの人は、確実にいると思う。それははっきりと口に出すべきだ。遠慮しているとしたら、遠慮するところが違うぞw
- 忸怩たる思いの人の大部分は、かつてオイラと戦った人たちが多いんだろうなぁと思う。戦う相手が違ったということが、少しでもわかってくれるとうれしい。たぶん、普通にこのチームが成長していてこういう事態に陥っていたとしたら、同じ立場で戦っていたであろう人たちの大部分を、君たちは切り捨ててしまったんだ。ま、それも一つの歴史。言い換えれば、もう手遅れなんだけどねw
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さ、めんどくせー話は、これでおしまいだ。
仙台戦に向けて、集中していきますか。
...行けるのか?俺...
コメント
当社の営業譲渡、合併、解散については株主総会の決議の他、甲種種類株主総会の決議を要する。(法人登記全部事項証明書写しより)
↑一応コレが法的根拠なんだろうと。
ただこれ今年の春に取った写しなんで今はどうなってるか知りませんが。
この一文だけを以って万事大丈夫、とするような姿勢を取るのは個人的にはかなり危険じゃないかと思いますが。
まあ半可知識なんでご容赦。
投稿者: アオ管 | 2005年06月07日 10:24
すみません。全く本題と関係ないのですが。
「流れに棹さす(さおさす)」=物事が思うようにはかどる。なので、よく間違いやすいんですが、流れを妨げるの意味ではないと思います。
私は横浜F存続運動に関わった者です。今でも、横浜FCは応援していますが、遠方で、諸事情もあり、スタジアムには、足を運んでいません。
「一企業の横暴に左右されない」、簡単に言えばこれでしたよね。横浜FC設立時の考えは。
しかし、経営基盤をしっかりさせるためとはいえ、いづれ同じ事にならないか心配です。
とにかく、外にいる私としては、横浜FCサポのみなさん、がんばってとしか言い様がありません。
投稿者: がんばれ | 2005年06月08日 02:02
>>若き亡霊のアオ管タン、どもども。つか、いい略称だなぁ、それw
で、ご案内いただいたのは種類株主の決議範囲ですね。
作文にも書きましたが、営業権譲渡、合併、解散のうち、営業権譲渡に伴うリスクに対する防波堤を無効化してしまったというのが、今回の負の側面だと思っています。
ただ、これって、俺らが言うような話じゃないんだよね。それこそ事実上権利が少なくなるクラブメンバー株主が口にすべき問題。一言で言えば、自分の権利を守れない奴は、他人の権利なんか守れるわけ無いジャンってこと。正直、何やっての、お前らって感じです。
彼らはアクセルとしても、ブレーキとしても機能しないということを再認識させられましたw
>>がんばれタン、どもども。
>「流れに棹さす(さおさす)」=物事が思うようにはかどる。
>なので、よく間違いやすいんですが、流れを妨げるの意味ではないと思います。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
知らなかった...
ご心配頂いて、ありがとうございます。
今回の件は、「サポーターが経営陣を支える」という数年前に既に横浜が手放したアプローチに対する穴埋めだと思っています。だから、オイラ的にはかなり割り切っています。たぶんWEBで意見表明している奴らの中でも、この件に関しては一番ドライな方だと思ってます。
ただ、方向転換するなら、得るものと失うものをきっちりと分析すべきだと思っています。方向転換を受け入れるなら、尚更。これを誰もやらないってのはどういうわけだ、それができないのなら、俺達は、過去のあらゆる失敗をもう一度繰り返してしまう、という思いは、強く持っています。
何にせよ、決まったことは仕方がない。確かにリスクは膨らんだ。でもそれもしっかり飲み込んだ上で、今までどおり、別のアプローチを進めるお手伝いをして行きたいと思っています。その芽はしっかりと出てきていますから。
もしご都合がつけば、ぜひ三ツ沢にきて確かめてみてください。
投稿者: つのだま@電波ゆんゆん仕事中 | 2005年06月08日 08:47