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2005シーズン前 #3 亡霊・考

 

「好転の風は吹きつつある」なんて書きましたが、昨日、嫁さんがインフルエンザ(A型)で倒れましたw
これにて5日のJ開幕戦は行けないことが確定。

ホント、病弱家族でスマソ。つか、呪われてねーか、俺...

予定では今日あたりに今年のチームのことを書いて終わりにするはずだったんだけど、うまく行かないもんだねぇ...
ま、いつも通りかw
_____

で、今日は亡霊のお話。

今年、横浜FCは、フリューゲルスの歴史も、ソシオの歴史も超える。
心待ちにしていたが、改めてこのときを迎えると、感慨深いものがある。
なんちゅうか、オイラも亡霊の仲間入りって感じでなので、ここで高らかに亡霊宣言をしておく。

つのだま、晴れて亡霊になりました。

いつかきっとオペラ座の怪人みたいに、三ツ沢の亡霊と呼ばれ、集客に寄与することになるであろう。
#なおオペラ座の怪人のストーリーを、オイラは全く知らない。


人間、立場が変わると言うことが変わるというのは、常である。なので、オイラが急に
・フリューゲルス名称奪還!
・とび丸奪還!
と騒ぎ出しても、驚かないようにw
#心のどこかで、未だに願っていたりする

と、カミングアウトだけで終わってもしょうがないので、いかにも亡霊って話を3つほど。


1つめ。

長く続けているってのは、それだけでひとつの価値である。
過去いろいろあったし、今もいろいろあるし、今後もいろいろあろうと思う。でも、今年を迎えられるにあたっては、過去も含めたフロントの人々に、まずは、感謝の言葉を伝えたい。

本当に、ありがとう。

あと、古いサッカー界(変な言い方だけど)にもお礼を言いたい。

横浜は、Jが始まるときにサッカー界が取り入れた「ビジネスの概念」そして「サポーター」といった「新しいモノ」に翻弄されてきた。
そして、節目節目を冷静に見つめれば、古いサッカー界の善意によって建て直しが図られたと言って良い。
先輩後輩とか同じ釜の飯とか、そういう旧態然とした古いサッカー界のつながりに支えられてきたんだ。
やはり、そのことを感謝せずにはいられない。

本当に、ありがとうございます。
まだ形にはなっていないけど、いつか「サポーター」がサッカー界に恩返しすることができたらと思っています。もう少し待ってください。


2つめ。

指摘されるまでも無く、オイラはサポーター的には一度死んだ人間だ。実体としては4年前から亡霊w
死んだ後、嘲笑われながら、自嘲しながら、それでも三ツ沢に通い続けたのは、正直言えば、チーム愛だけではない。
こんなクダラネーことで終わってたまるかという意地。
そして、次にこのチームに危機を迎える時、誰かと刺し違えるとしたら、俺らがやるしかねーだろうという、暗い覚悟だ。自分で言うのもなんだが、とても家族連れでスタジアムに行っているお父さんの覚悟ではないw
#念のため付け加えておくと「誰か」というのはあのクズどもだけではなく、かつての自分の仲間になるかも知れないと考えていた。

そんな暗い眼を通して同じ時間をかけて、オイラがみたものは、オイラのチンケな覚悟なんて素通りして消えていく、チームを「自分のもの」とした奴らの姿だった。

当たり前の話だが、チームとの関わりが増えれば増えるほど、責任がともなう。そして責任を果たせなければ、去らなければならない。
#ま、本来1年で去らなければならないところが、2年とか3年になるケースはあったけどねw

チームを成立させているのは、選手、監督、コーチ、現場スタッフ、フロントだ。
でも、結局、チームに長期的な継続性を与えているのは、彼らではなく、サポーターなんだ。ティムパークスの言葉を借りるまでもなくね。

俺達は、歴史の中で役割を担っている。

「サポートしかできない」という言葉を時々聞く。常識的にみて、正解だと思う。
でもDQNと引かれようが、電波と嘲笑われようが、あえてこう言う。
俺達がいるから、このチームは、横浜なんだ。

てなわけで、今年も頑張りやしょう。

#ちなみに上の作文を読んで「奥寺が長いのは、あんまり関わらなかったからか」と納得した、あなた。かなり荒んでますw


3つめ。

横浜って過去の価値が軽い。つか、過去を触れられないモノ、触れたくないモノに押し込めてしまっている。
ま、自慢じゃないが、ウチの過去は暗いからなw
振り返るには重たすぎるし、断片情報しかないから、振り返ること自体大変ということもだし。

でも、過去を全て消すことだけでは、何も生まれない。最悪、同じことを繰り返してしまう。
それに、単に過去を否定するって文化は、これからの積み上げていくことも否定してしまうことに繋がる。
どっちかっていうと、オイラはコッチのほうが心配でならない。

全ての歴史を超える、これから。
せめて、今年からの「過去」は大事にして欲しい。

それにさ。
100年後。200年後。そっからみたら1992年から応援していようが、1993年から応援していようが、1999年から応援していようが、2005年から応援していようが、大した差じゃないジャンw
ま、100年後、200年後は、多分死んでるだろうけど、せめて孫には自慢できるように頑張りましょうや。

「まぁ、聞け。ウチには昔、派手なガッツポーズで三ツ沢を酔わす、小野信義という選手がいてな...」

いいべ?


最後に蛇足。

昨年末、古くからの友人と飲んだ際、こういう会話があった。

オイラ「三ツ沢のゴール裏が、完全にサポーターの世界になったら、オヤジ達は残れると思うか?」
友人「無理だろうな。俺だって無理だ」
オイラ「もちろん、俺もだw」

今後様々な人間が増えていくだろう
残念ながら、いつかきっと、優しさだけでは処理できない時が来るだろう。
サポーターの世界なんて、そんなもんだ。

その時、誰を切るべきか。
亡霊の立場で、言葉を変えれば、誰がスタジアムに残るべきなのか。

その時考えなければならないのは、いままでの付き合いからくる優しさではない。
ましてや自分のコミュニティを守りたいという気持ちではない。

亡霊たるもの、身を引くタイミングに常に眼を配ってこそ、一人前だ。
一人前の亡霊になるために、鋭意努力していきたいものである。

ま、遠慮はするけど空気は読まないことで有名なオイラが言っても、説得力ないとは思うけどw

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