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2004 J2 第27節 甲府戦

午後、会社に呼び出されたが、何とか試合開始直前に三ツ沢入り。
会社の方は...いいや...辛くて書けない...
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全く、甲府に強さが感じられない中、試合が進む。
しかし相変らずウチはウチ。ある意味、拮抗したゲーム。ある意味、な。

それでも前半は、ウチの方がやや優勢。
次男に食事(離乳食+ミルク)を与え、後半20分ぐらいから、ゴール裏中心部へ。
ウチにいい流れが来ている時間。
でも全くゴールの匂いがしない。
「あっ」と思った瞬間、反対側のゴールネットが揺れていた。
そのまま試合終了。

事実上の終戦。
勝ち点差だけを考えれば、勿論まだ可能性はゼロではない。
でもここ数試合を見る限り、浮上の気配を見出せない。
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試合後、嫁に子供達を任せ、選手の出待ち。
バスに乗り込む選手達に、激しい罵声が飛ぶ。

全く持って健全な罵声。
俺達が見たいもの、俺達が見たくないもの、俺達が求めているものを伝えるために必要な声。
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俺は選手へのリスペクトを強調する奴らが大嫌いだ。
ふざけんな。逆だろうが。
選手が、観客に対してリスペクトすべきなんだよ。

歪んだ思いやりは、選手の知り合いが観客の殆どであった、古き時代の遺物である。
歪んだ思いやりを口にすることで、選手と近い側にいるつもりになっている奴らは、Jの病巣に過ぎない。
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激しい罵声を聞きながら、しかし俺は怒りすら湧き上がらない自分に愕然とする。

相変らず、臼井に繋がったときにしか、チャンスにならない。
ボールを持ったサイドで、きちんと組み立てることができない。
足元にしかパスがいかず、攻撃に全くスピード感がない。

現時点での限界。

チームじゃねーよ、と若い友人に呟く。
「いや、薄皮一枚で、チームになってるよ」と友人が答える。
「臼井という薄皮一枚」

少し、笑う。


そして、ぐちゃぐちゃと、ぼんやりと、考え続ける。
俺の見たいもの...
俺の見たくないもの...
俺の求めているもの...


選手バスが去り、しばらくしてから俺達も解散。
みんな、ぐったりと家路につく。


次だ、次。でも、次って何だ?

何年通っても、シーズンの目標を切り替える瞬間というのは、混乱する。

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友人と横浜駅に向かう途中、試合後、直接選手達と接する機会があった、もう一人の若い友人と合流する。

どんな感じだった?
「落ち込んでた」

そして、どうしても聞きたかったことを聞く。

選手は、もう諦めてるかい?
「それは、ない。まだ、アイツラは諦めていない。」

ほんの少しだけ、気分が軽くなった。
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もちろん「選手が諦めていないんだから、俺達も」なんていうつもりは、さらさらない。

でもさ、前にもかいたけど、現場の人間は、常に罵倒を受ける可能性があり、そして、現場の人間は、その罵倒を賞賛に変えるチャンスを、常に与えられている。


選手は、選手だからリスペクトされるわけではない。
甘えんな。甘えさせるな。甘やかすな。

リスペクトされるべき選手は、罵倒を賞賛に変えるチャンスを掴んだ奴だけだ。
それを繰り返す奴だけだ。


もう一度、俺達を奮い立たせてみろ。
もう一度、俺達を針にかけてみろ。

それが出来るのは、選手・スタッフだけなんだ。
お前等はそのために、そこにいるんだ。

そして俺達は、チャンスを掴む人間の姿を、自分の眼に焼き付けるために、スタジアムに向かう。

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って、俺自身は、次の観戦予定が全く立たないんだけどね...
ちくしょう...

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