憎まれ口的サポーター論4 −スタジアムにおけるマナー−
スタジアムにおけるマナーを取り上げてみる。
(実は昨日書こうと思ったのだが、田部解任でオイラ的にぶっ飛んだw)
これに関しては、派生して語ることが多すぎて間違いなくまとまらないと思う。でも、忘年会を前にw、途中経過でも自分の考えはまとめておきたいなと思い、書いてみる。
全方位喧嘩上等外交展開中。
異論反論抗議熱烈歓迎。
忘年会の席でも、メールでもOKです。
ただしいきなり刺すとかいうのは、やめてねw
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俺は、J2下位チームの試合に訪れながら「試合を見たいんだ」という奴を信用しない。
ちゅうか、そういうことを口にする奴等は、本気でバカじゃねーかと思う。
目の前の試合を見てみればすぐわかるはずだ。
J2下位チームの試合に無理してまで見るべき試合は、ない。
サッカーをわかっているフリをしたいがためにこの言葉を口にした瞬間、サッカーがわかっていないことを証明してしまう、典型的なバカどもが口にしがちな言葉だ。
「見るための」エンターテイメントとして、Jリーグは成立しない。少なくともJ2下位チームの試合は成立しない。
結局のところ、サッカーの魅力は、「見るための」エンターテイメント以外の部分にある。
楕円ではなく、丸いボール。
手ではなく、足で。
適度な大きさのボール、グラウンド、ゴール。
90分という時間。
技術だけではなく、かといって、偶然だけに左右される訳ではない。
技術で賄い切れない、数%。
ここにこそ、サッカーの魅力がある。
そこに、観客の「思い」を乗せられるからこそ、サッカーはエンターテイメント足りえる。
例えJ2下位といえども。
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参加型エンターテイメント。
こう書くと、とてつもなくうそ臭いw
きれい過ぎるのだ。
サッカーは、もっともっと人間の本性に近い部分を刺激する。
官能的な快感。
それが本物か偽物かなんて関係ない、自チームへの愛憎。
もしも何かに例えるならば、スタジアムは、風俗店のようなものである。
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なので、俺は、一般常識的なマナーに、特別な意味を見出さない。
スタジアムで一般常識的なマナーを語ることは、風俗店の中で「こんなこと、やってはいけないと思いますっ」と叫んでいるのに近いからだ。
もちろん、マナーという存在を否定している訳ではない。
そこにはそこにふさわしいマナーがある。風俗店においては、「遊び上手」であるかどうかだ。
そう。
スタジアムにおいてマナーを語る奴(正確に言えば「マナーを本気で信じている奴」)は、コトが終わった後に女の子を説教している親父と同じ程度に「遊び下手」である。
こういうこともできる。
スタジアムにおいてマナーを語る奴は、スタジアムにおいて簡単に暴力の壁を踏み越えてしまう奴(正確に言えば「暴力のためにスタジアムにきている奴」)と同じように、「遊び下手」に過ぎない。
結局のところ、サッカーの文脈を見失ったマナーなんざ、マナーをヒステリックに叫ぶクズどもが、スタジアムで最も嫌うタイプと同類なんだよ。
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ただし、線引きが難しい部分があることも確かだ。
発炎筒。紙吹雪。ガスホーン。
ゲームを盛り上げるには有効な小道具とそれを禁止する規約。
しかし今も今後も、せめぎあいは当然ある。
当初禁止されていたトランペットが解禁されたように、Jリーグの規約が絶対というわけではない。
どこに、どのように折り合いを付けるかは、歴史を重ねるしかないと思っている。
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「なんで決められたことを守らないのか」
「子供が真似したらどうするのか」
「周りからどう見られるのか」
一般論で思考を停止するな。
そこで思考を停止するくらいなら、サッカーなんか見に来るな。
他の世界と同様、本質を見ようとしない人間は、邪魔物にすぎないからだ。
テメーの咽喉元に突きつけられた、ナイフの切っ先を見つめろ。
オマエハ、サイテイノシアイヲミニ、ナゼ、スタジアムニクルノカ?
J2下位チームのサポーターである俺達は、常にその切っ先と向き合うチャンスを与えられている。
間違えるな。チャンスだ。
向き合った後に出てくる言葉は、ピッチしか見ていない湯浅の言葉よりも、サッカーに過度の意味づけを行う宇都宮の言葉よりも、重たい。
テメーの価値を認識しろ。
それを忘れたマナーに意味はない。
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「遊び上手」を目指そう。
少なくともスタジアムにおけるサポーターのあるべき姿を考える上では、マナーをヒステリックに叫ぶよりも、よっぽど生産的である。
本質に、本性に、逃げることなく向き合おう。
向き合える勇気を持っているからこそ、俺達の声は重たいんだよ。