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憎まれ口的サポーター論1 −サポーターとプロントと選手の関係−

「サポーター論を書く」

そう宣言してから、どのくらいたったであろうか。
未だにまとまらない。ちゅうか、まとめることを放棄しつつある。

いい。もう、オイラ、オオカミ少年でいい。

とはいいつつ、ちょっと悔しいので、とりあえず書けるところ、書きたいところから、作文していこうと、方針転換を宣言してみる。
いつ書こうかなぁと考えていたのだが、昨日の試合の作文への反応を見て、今回はいい機会だなと思ったので、はじめてみる。
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今回は、ビジネス論の視点で昨日の件を肯定できるか、チャレンジしてみようと思う。
だって通常のサポーター論から昨日の件を説明するのでは面白くないでしょ?
無駄な反骨精神炸裂w
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「選手に謝罪を強要してどうするつもりだ」
「選手を責めたってしょうがないだろう」

昨日の件について、一部にそういう見方がある。
俺なんか足元に及ばないほどサッカーに詳しい(俺よりもサッカーに詳しくない人を探すほうが難しいだろうがw)、昔からサッカーを見つづけてきた尊敬すべき人たちが、個人サイトでそのようなコメントを出していたりする。

でも、あえて言おう。
噴飯モノの意見である。
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サポーターなんて、好き勝手言えばいいんだよ。
何も遠慮することないんだ。

謝ってもらえれば満足だと思えば、謝れといえばいいんだよ。
こいつがやめれば良くなると思うんなら、やめろといえばいいんだよ。

フラッシュアイデアを撒き散らせばいいんだよ。
自分が満足するものは、これだ、とわめき散らせばいいんだよ。


責任?
あるわけねーじゃん。消費者だもん。


消費者は、買う/買わない選択しかない?
そうだよ。当たり前じゃん。


その選択を放棄したんだから文句をいうな?
馬鹿じゃネーの?

肝心な視点が抜けてんだよ。
そう。
「誰が儲かるのか」って視点が欠如してるんだ。
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2000年末から徐々に出だした、サッカーを取り巻くビジネス論。
一見するとキレイにはまる、このロジックは、しかしサポーターの行動を充分に説明し切れていない。
俺も含め、フロントとサポーターの関係を商品提供者と消費者の置き換える奴は、その構図だけに満足してしまっている。
思考を止めるな。
もっとリアルに自分の身近にあるビジネスの環境を当てはめてみれば、すぐにわかるはずだ。
本当にビジネスとして語るつもりがあるなら、誰が果実を取る権利があるのか、という視点を絶対に忘れてはいけないはずだ。それがあって初めてビジネスの構図が動きだすんだ。

いい加減、気づけよ。
サポーターのワガママを聞いて、儲かるのは、フロントなんだ。

普通の企業は、金払ってでも消費者の声を集めてるんだよ。
たくさんの不満をカバーできる商品であればあるほど、儲かるからだ。

企業にとって、客のワガママは、宝の山だ。
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「選手に言ってもしょうがない。」
「選手がかわいそう」

確かにそうだろう。でもあえて言う。
ふざけんな。甘やかすのもいい加減にしろ。

普通の企業の末端の人間なんざ、常に客の文句に晒されてんだ。
ましてや選手は、ゲームという商品を自らの手で作っているんだ。
その品質が悪ければ、客に頭を下げるのは当然だろうが。
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サポーターは、自分の応援するクラブを、選手を、特別視したがる。
それがクラブの成長を促すと思い込んでいる。
時々俺は、昔の左翼と話しているような錯覚に陥るときがある。たまらない苛立ちとともに。

でもな、よく考えてみろよ。
普通の企業が、消費者と話合って商品作成しているか?
んな訳ねーだろうが。

「選手のために」「チームのために」
勘違いしていないか?
クラブを本当に発展させるために必要な言葉は、サポータによるたくさんの「俺のため」だ。
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「サポーターとクラブが一体となって...」

物語としては、最高だ。
でもそんなものは、何も生み出さない幻想だ。

本当にクラブに成長して欲しいなら、サポーターが守るべきことは、たった一つである。
クラブとサポーターが適切な「他者」の関係であり続けることだけだ。


もし、昔からのサッカーファンに弊害があるとすれば「他者」の感覚の希薄さが上げられるだろう。
選手の家族、友人が観客の殆どだった時代。
そういう時代が、日本のサッカー界には、あまりにも長すぎた。

あの選手は、悪い奴じゃない。
あのフロントは、悪い人ではない。

そうか。

で、だからどうした?
関係ないんだよ。

なぜ、ビジネスの世界に晒すことを拒否する?
なぜ、「無駄に」相手を慮る?
悪しき、お友達主義。その先に何がある?

お友達という視点を否定するわけではない。
しかし、お友達という視点が、ビジネスの世界における、ビジネスの視点をぼやかすために使われるなら、それは今のサッカー界にとって、害悪に過ぎない。
「他者」の関係を維持できないのなら、それこそ選手にもフロントにも近づかないほうが賢明だ。


上っ面の言葉に反応するな。
間違えるな。

本当の敵は、
「選手とのお友達主義」
「フロントとのお友達主義」
だ。

いい加減、ヌルさから脱却しろよ。
そろそろ気付けよ。
スポーツとしてサッカーを語るだけじゃ、もう何も生み出しはしない、ってことに。
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Jの規定とかとあわせ、この辺の話はもう少し書いてみたいと思っているが、疲れたので、今日はここまで。
いつになるかわからないけど、続編をお楽しみにw

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