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いざ、宮城へ(CFC通信#14)

「夢は叶う」

俺は同じ言葉を使って、自分達の失態を隠そうとした薄汚い会社を知っている。自らの無知無策を隠すために、美辞麗句を使う奴らを、俺は心から憎んでいる。

しかし俺はフットボールを見続けている。

−−−

「俺は選手をサポートするんだ」

俺は同じ言葉を使って、事実に眼を背け続けた人間達を知っている。
事実に眼を背けなければ成り立たない存在意義を抱えている人間を、俺は心から軽蔑している。

しかし俺はフットボールを見続けている。

−−−

「事実を伝えるだけだ」

事実を知る立場を得ながら、事実を捻じ曲げるリリースしか伝えようとしないことを指摘した後、そう嘘ぶいた人間を知っている。
問題がこじれると、それすら行わなくなった奴を、俺は心からバカにしている。

しかし俺はフットボールを見続けている。

−−−

「もうサッカーなんか見たくないんだ」

そう訴えた尊敬すべき友人がいる。
彼の努力を、彼の犠牲を知っている俺は、彼がそれで救われるなら、そのほうがいいと思っている。

しかし俺はフットボールを見続けている。

−−−

「終わらせなきゃダメなんだ」

そう主張し続けたのに、全く無力であった俺がいる。
俺は、俺を心から無能だと思う。

しかし俺はフットボールを見続けている。

−−−−−

周囲への憎悪と、自分の無能さと、それでもやめられない愚かさを自嘲しながら、俺はフットボールを見に行きつづけている。
愚かであることを認められるということは、たぶん人間として何か大事なものが欠落しているのだろう。
そうじゃなきゃ、サポーターなんかやってられないのかも知れない。

−−−−−

今から、宮城に、行って来ます。

胸に抱えるどす黒いものの大きさは、明日宮城に来る人の中で、一番とは言わないが、3番目ぐらいには入るのではないかと思っています。
まったくろくな人間じゃない(笑)

でも、いつものように、声の限りに応援してきます。

それが擬似恋愛だと判っていても。

声の限りに応援をします。

これまでも、これからも。
そして、その中間点にある、明日。

声を出しつづけけようと思います。

それでは。

良いゲームを。

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