2006 J2 第26節 柏戦
どちらのサポーターでもない人が見れば、とても良い試合だったと思う。
ただサポーターにとって、いや、あの場所にいる奴にとって、いやいや、少なくとも俺にとっては、良い試合であることよりも、目の前の負けがショックだった。
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前半。今シーズンのベストだったと思う。
コーナーキックからの早川の美しい1点目は、俺を勇気付けてくれた。
その後も、震えるような攻めを繰り返していた。左サイドのワンタッチプレーの連続なんざ、そのまま昇天しちゃいそうだった。
守備もきっちりと詰め、その結果としてウチに転がり、そのままチャンスに繋がるシーンが多かったように思う。
後半。
「動きが重い?」と感じた中、あれあれっという間に失点。
それでも大きく崩れることなく試合が進む。
途中交代のアレモンが短い時間の間に良い動きを見せる。
「何、こいつ、面白い」と思って間もなく、右サイドから独走。
ペナルティエリアに入った直後、倒されたように見えた。
「PKだっ!」
次の瞬間、主審の手は宙でプレー続行を指示していた。
そして、アレモンが倒れた後、一瞬ウチのプレーが止まってしまい、そのまま絵に描いたようなカウンターと喰らい、失点。
今まで何度も見、そして恐らく今後も見続けるであろうシーン。ある意味、しょうがない失点。
その後は良い言葉で言えば一進一退。サポーターの偏った視点で見れば「どうしても一点が欲しい時のパワープレーの形」を渇望しながら、試合が終了した。
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どっちに転んでもおかしくない試合。だからこそ悔しい。
ハーフタイムに、若い友人から「絶対サポーターが選手を鼓舞しなければならない瞬間が来るから、どんなにしんどくても頑張っていこう」と声をかけられ、「分かっている、大丈夫だ」と答えたが、俺は本当に頑張れたのだろうか?
柏のバカ騒ぎをスタジアムの外で聞きながら、そんなことばかり考えていた。
でも考えるまでもないんだろう。負けたんだから、足りなかったんだ。
シーズンの半分が終わって、2位。
でも俺達は、まだ何も手にしてはいない。
今シーズン中、まだ何度もこういう試合は、あるだろう。その時に、もう二度と今回のような気持ちは味わいたくない。
もちろん柏にはもう二度と負けたくない。
やる。モスキート・モールスな俺の声でも、やれる限りのことはやる。
そう改めて思えただけでも、クソみたいなスタジアムに行った価値はあると思っている。
残り26節、24試合。
せいぜい折り返しで盛り上がってろ。
最後に笑うのは、俺達だ。
コメント
アレモン面白いでしょ?
わけがわからない状態でボールをキープして運ぶんですよ。
意外にヘッドが弱かったり、ゴール後のパフォーマンスも面白いんですよ。彼のこと、よろしくお願いします。
投稿者: 京都サポ | 2006年07月11日 22:59