2006 J2 第13節 東京戦
GW前から「10日はちょっと...」と画策し、前日から当日にかけて怒涛のように来る打合せ依頼を断り続け、定時帰宅を確保したかに見えた、定時30分前。最後の打合せの終了間際、音もなく担当者が入ってくる。
「トラブルです」
何じゃそりゃ。
慌てていろいろ確認。良く聞くと、ウチの責任ではない。でもウチの責任でのトラブルが過去にいくつかあり、対応せざるを得ない状況。
そんなこと顔に出しちゃいけないことは十分わかっているけれど、一気に不機嫌になる。
いくつかの調整をしつつ、すぐに帰宅できる準備を整え、リミット時間を設ける。5分でも10分でも今日の試合は見たい。19:24の電車がギリギリ。
憮然としつつ待つ。ひたすら待つ。
19:00頃から、ようやく資料が整い始める。
チェック。OK。チェック。OK。
「24分に乗れるかも。いや、19分の電車に乗れれば、さらに10分前倒しで飛田給に行けるんだよ。みんな頑張れ」と心の中で呟く。
もちろん、最後の資料の作成がもたつく...
最終チェックが完了。はんこを押した瞬間、「後はよろしく」と一言言い残して、ダッシュ。ダメ上司。
駅の階段の途中、ホームまで残り10mで、19分の電車が出てしまう。鉄柵を蹴り「ふざけんなよ、Y君」と思わず毒づく俺。ダメダメ上司
慌ててもしょうがないのに、イライラしつつ、一時間電車に揺られ、飛田給着。前回味スタを訪れた時は幼かった長男と一緒だったため凄く遠く感じたが、改めてみると、駅との距離は意外と近い。
「残り15分は見られそうだ」
さすがに味スタに向かう奴はいない。小雨が降る中、血相変えて走っている俺を見て、試合後の駅までの誘導のために配置されているバイト君が物珍しそう。
この時間、スタジアムから駅に向かう人がすでにいる。全員ベルディサポーター。ざわつく気持ち。
汗だくでスタジアム入り。入った時間は忘れた。真っ先に試合の経過時間を見る。30分。よし、15分ある。恐る恐る視点を移動し、スコアを確認。0-2。0-2?0-2。
「〇×△■※*@...」
言葉にならない声が出る。
仲間たちの場所に向かう。
ゲームが続いている。応援も続いている。良い流れだ。これを切ってはいけないと思う。
無理に中に入らず、仲間たちを取り囲む外周の端に身を寄せ、試合に集中する。
残り15分。
俺が着いてからは、ピンチの連続。菅野の好セーブを満喫。また時々見せるカウンターの切れがいい。特にアウちゃん。本当に凄い。速い。
室井も出てきた。愛媛戦以来。これからのために絶対に必要な戦力だ。
危なげなくとは言わないけど、それでも確実に時間を使い、勝利する。
来て良かったと心底思う。
その後の片付けの際、仲間から状況を聞く。みんなうれしそうにまくし立てる。時間が共有できなかったことがもどかしい。つか、ちょっと悔しくなってくるw
考えてみれば、湘南、徳島、東京と3試合続けてスタジアムに行っているのに、実質的には徳島戦しかみていないのだw
仙台戦はしっかりと応援して、せめて行った試合の観戦率を5割にしようと固く心に誓う。行った試合の観戦率ってのが、良くわからんが。
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ようやく、第一クールが終了。ま、すでに第二クールに突入しているんだけどw
なんかね、本当に強いのよ。
強さに慣れていない俺なんか、毎試合毎試合重要な試合のように見える。つか、前年11位だったチームが上を目指すためには、実際に毎試合が大事なんだと思うけどけど。
正直こういろんな感情がわきでてくるよ。
でもね、一つだけ確実なものがある。
うれしい。
うれしいんだよ、本当に、このチームが強くなってさ。
胸を張っていえるこの気持ちを柱に、今シーズンの残りを進んでいこうと思っている。