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最近の審判問題についてひっかかるところの蛇足

アクセスの傾向を見る限りすっかりみんな飽きちゃった感のある審判問題ですが、もう一回書きやす。
なぜかといえば、かなりイヤな目タンのこの件に関するエントリーが、当初オイラが想定していたオイラの「良い審判とは、自分の応援するチームに有利な判定をする審判である」に対する善意系の粘着君たちからの想定反論にかなり合致するから。
こんだけ素直な意見も今時珍しい...というと揶揄しているように見えるかも知れないけど、こういう意見が出てきた時に聞いてみたいと思うことがあったので、ぶつけてみようと思う。
オイラ自身「これで終わり」と書いているし、コメントにしようかとも思ったんだけど、長くなりそうなので、トラックバックで。
あ、オイラって表現が嫌いで読みたくないってなら、メール頂戴。きちんとした日本語で翻訳した文章を送るから。
ま、オイラ族って言われてすぐに文体変えるのも、こっ恥ずかしいし、この辺はご容赦ってことで。
ちなみに、オイラが自分のサイトを開いた直後の文体も、良かったら読んでみてね♪



サッカーはなぜ面白いのか、なぜエンターティメントとして成り立つのか。
俺は それがスポーツだからだと思う。はっきりとしたルールの下、衆人環視のもと正々堂々と戦って、
強い方が勝者の栄誉を勝ち取るという、一般人が実体験することが困難な構図。

「サッカーはなぜ面白いのか、なぜエンターティメントとして成り立つのか。」
ここをスタートラインにすることは、とても良いことだと思う。少なくともサッカーにおける自分の立ち位置を明確にしてくれる。
様々な立ち位置をシミュレーションすることを良しとする人も、この部分を意識している人としていない人では大違い。
意識している人は、最後に自分の立ち位置に立ち戻って、自分の意見を検証してくれる場合が多いし、そういう人の意見は、たとえ全く反対の意見であっても嫌な感じはしない。なかなか少ないんだけどね。
で、かなりイヤな目タンの文章だが...
正直言って、意味不明です。
サッカーがスポーツだからって一体なんだ?
他のスポーツは、スポーツじゃないのか?
スポーツ全般の審判論を語りたいのか?
恐らく「スポーツの定義」みたいなものが別にあって、サッカーと他のスポーツ差異が前提にあるんだろうけど、そこをきちんと説明しないと、全く意味がわからない。これ以降の論理構成の前提となっているにも関わらず、それが意味不明ってのは、あまりにもお粗末。
少なくともオイラは、かなりイヤな目タンのこのエントリーに少なからず期待していたので、腰が抜けそうになりましたw

なお、ここからスタートしたかなりイヤな目タンに敬意を表し、オイラ自身の意見を改めて書いておきます。

サッカーが、他のスポーツと比べ、エンターテイメント(興行ビジネス)として成り立つのはなぜか?

それは、サッカーが、他のスポーツに比べ、観客の主観を乗せやすいから。
なぜ、観客の主観がを乗せやすいのか?
プレーの結果に対する、プレーヤーの技術と偶然のバランスが取れているから。
きっと、もっとボールが小さければ、手で扱うことができれば、フィールドが小さければ、プレーヤーの技術によって克服される部分が多くなるだろう。
あるいは、ボールの形が丸くなければ、偶然が左右する部分が多くなるだろう。

考えてごらんよ。
丸いボールがクロスバーに当たって、真下に落ちた。次に、フィールド側に転がるか、ゴールの中に転がるか。

プレーヤーの技術だけではどうしようもない、偶然。その中に、観客の「思い」が乗せられるからこそ、サッカーはエンターテイメントなりうるんだ。

「俺たちが応援したから、あのボールはゴールに入った」

電波な発言なんていうのは、言っている本人が十分に理解している。それでも年に何回か、自分達の応援が、プレーヤーばかりかボールを後押ししているかのようにしか思えない神様からご褒美のような試合に接した経験があれば、このことは理解してもらえると思う。そして、その時の観客は、こういう錯覚を胸に、帰路につく。
「俺の応援は必要だ」

観客がゲームに関わることができるという幻想が、サッカーをエンターテイメントに押し上げているんだよ。

オイラが、長年サッカーを見ているにも関わらず、どのチームのサポーターでもない人間、あるいはサポーターというものを理解できない人間をバカにするのは、ここに起因する。
そいつらがよく「スポーツとしてのサッカーを見ている」と声高に主張している姿は、オイラにとって嘲笑の対象でしかない。
そうかいそうかい。でもそれは、サッカーの何分の一を見ていることになるのかね?

以上、過去の作文の焼き直しでした。
昔からここを読んでいる人には「またか」の内容だと思うけど、ご容赦。
無駄に長くなりそうなんで、以降は、最初に書いた「聞いてみたいこと」を中心に。
_____


そして両者は根っこのところで、「審判という職業に対する理解」がサッカー界というコミュニティに絶望的に不足している という、同じ問題点から生まれているような気がする。
わかりやすい言葉で言えば、それも「まだまだ日本にはサッカー文化が(ry」の一部だろう。

サッカー文化が根付いているところでは、審判の問題は発生しないのか?
審判の問題が発生しない、サッカー文化が根付いている国ってどこの国だ?
オイラは寡聞にして知らないのだよ。



さて、スポーツとして公正であり、揺らぎの無い判断基準を全員の審判が心がけているはずなのに、判断基準が変動しているように見えたり、カードだしまくり⇔流しまくりの個人差が明らかに観察され、それによって、スポーツとしてのエンターティメント性を阻害することがあるのは何故だろう。

オイラは、サッカーの競技規則を読むと途方にくれる。定義が荒すぎるのだ。
(ざっと見た限り、敵味方が入り乱れる、ラフプレーが前提の他のスポーツと比べても、一番荒いように見える)
競技そのものが、審判の裁量に任されているといっても良いのかも知れない。
共通の判断基準を求めるならば、審判の技量、サッカー文化を口にする前に、主張すべきところがあるんじゃないか?
あと「カードだしまくり⇔流しまくり」は直接結びつく関係ではない。
カードをだしまくりの反対は、カードを出さないことである。
流しまくりの反対は、流さないこと(プレーを止めること)である。
ぱっと見た目でも、それぞれ求められる要素は異なる。
ここの混在は、かなりイヤな目タンの推敲段階ですら、一般論の域を出ていないのではないかと推察させる。
ま、オイラに推敲とか言われたくはないとは思うがw



そうすれば、マスコミも、見ているファンも、審判にはどういった能力が必要で、どのくらいミスが少なければいい審判と言えるのか、判断基準が理解できると 思う。

観客が、いい審判の基準を理解する必要があるのか?
観客にそんなストイックなことを要求するのか?
それのどこがエンターテイメントだってのw
第一、スタジアムに行く人間は、審判を見に行くわけじゃねーだろう?
立ち位置がブレすぎじゃねーのか?
もちろん審判に必要な能力の分析は、必要だ。
J、協会には継続して取り組んでもらいたいし、それを審判にフィードバックしてもらいたい。
それ以上の公開は、決して必須ではない。つか、公開したところで、あまり意味はない。
かなりイヤな目タンは、情報をオープンにすれば、全て良い方向に向かうと牧歌的に信じている訳ではあるまい?



会場モニターでビデオ再生結果を固唾を呑んで待つ1〜2分。最高じゃん。

これは、結局のところ、協議の時間を設けることを許容できるかにかかると思う。
この問題は、1つの判定確認の所要時間の問題ではない。
所要時間と回数の問題だ。
で、かなりイヤな目タンは、1試合に何回までは許容できる?
_____

さて、最後に審判問題に関するオイラのスタンスを改めてまとめておく。

オイラは誤審があったからといって、スタジアムにいくことをやめたりしない。
誤審も含めてサッカーだ。
つか、むしろ誤審があるからこそ燃える。アウェイで理不尽な扱いを受けた方が、応援に熱が入るようにね。

しつこく繰り返すが、サッカーをいうエンターテイメントにおいて、サポーターの立場からすれば「良い審判とは、自分の応援するチームに有利な判定をする審判」。スタジアムではもちろん、ウチに有利か不利かで、審判を評価する。ぶちきれて罵倒を浴びせかけることだってあたり前だ。
これは、どんなに審判技術が上がろうが、変わることはないだろう。

でも、J、協会には、継続して審判技術向上に取り組んだ貰いたい。
なぜか。
選手達が審判の判定を言い訳に使うことで、成長を阻害されたくないからだ。
選手達には、審判に問題があっても審判に文句いう前に、そんなもん乗り越えるだけの精神力を持って欲しいのだ。

俺たちはプロなのに?あまりにもレベルが低い?

だったら審判の技術をお前らが引っ張り上げろっての。
甘えんな。そして甘えさせんな。
選手へのリスペクトを間違って使うな。

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» トラバがトラブったのね。 from 浦和応援サイト、サポティスタ(笑)の暴走について
こんばんは。 審判問題について書いてから、どうも正面切って反論してくる意見がないなあとがっかりしていたところ、つのだま氏がブログで突っ込んでくれていたことに、今朝気が付いた。ざっと読んだだけで、あまりの理解力の無さ(というかそもそも理解する気すら感... [詳しくはこちら]

コメント

もしかしたら、トラックバック、届いてないかも知れない...エロサイト以外禁止なんだろうか。オイラもエロサイトなのに。
ま、明日確認して反映されていないようならもう一回送ってみますか。

あと本文には書いていないけど、自分でサイトを立ち上げて、そこで、自分の主張を展開するという、かなりイヤな目タンの手法は、非常に評価しています。
他人の軒先で匿名で正義感撒き散らす奴よりもよっぽど真っ当な人ですよ。
勿論、本人がタレコミで自サイトを宣伝していなかったってのが前提だけどねw

だめだ、やっぱりトラックバックを送れない。
ま、いいか。

飽きたというよりも、審判の何に突っ込めばいいのか
分からなくなってしまいまして(笑)
例えば大上段に構えてトップダウンした場合に
まだ触れられていないアバウトな項目(例)
・正確無比な判定を好む日本人気質(これって多数?)
・判定人に必要な生まれもっての資質(センス)の有無
上記だけでも弄くりまわすとウンザリな感じですが、
性急に結論を出そうというノリじゃない事を期待しつつ
誰もコメント寄せないでつのだまさん寂しそうなので
午後の紅茶でも飲んでマイペースなホザキを(笑)
「個人的なこうあって欲しい審判とサポ」
審判判定について重要なのはその判定ではなくその
判定におり流れが変わることにつきると思います。
だから審判はルールブックにのっとった正確な判定
よりもむしろ「バランスのとれた試合」完遂に
最大限尽力すべきかなと。
突っ込み所が多いのはルールブックにのっとった
正確ではあるが無機質な判定が多く、人間味のある
判定が少ないことにあるんじゃないかなと。
(この辺はかなりイヤな目って人とは真逆な考え。
私が古い人間であることが原因かもしれんが(笑)
正確であるに越したことはないんだけど「はいこれは
ルールブック○条に違反だから黄」みたいな判定は
多くの人が望んでるレフリー像ではないと思うんだな。
八百長という言葉が適切かどうかは分からんが
試合のバランスを取るためのジャッジは有りだと
思う。
海外では誤審があったなというノンアドバンテージは
必ず試合中にチャラになるような操作が意図的に
行われることが多々あります。
(私はこういうスタイルは日本でもあるべきだと
考えています)
審判育成という問題はいかに正確なジャッジをするか
よりもいかに試合をコントロールできるかの
マネジメント能力を問うべきで技術論で語ることでは
ない気がします。
(これは冒頭の審判としての資質の有無に関係)
多分これはいい試合を複数コントロールして
キャリアを積んで行くしか修得できないんじゃない
かなと思うんで今しばらくお互い辛抱かなと。
(いつまで?てのは永遠かも知れませんが(笑)
ウズベク戦での吉田主審がルールブックを誤認した
判断をしてしまったのがいかにも真面目な日本人的
ルール第一主義で木を見て森を見ず的事例だと
思いますが、どこかに人間味を持って裁いてれば
この件はもうちょっと違った事態になっていたん
じゃないかなと。
誤審だと気づいても判定は絶対だというまさに
ルールブック(聖書)に縛られたがために
吉田さんの思考判断を狂わせたのではと思ったりする

で誤審に遭遇したサポは贔屓チームに不利な判定が
あったら審判をボロ糞に叩いて大いに結構だと思う。
矛盾するけど応援モードで不利な判定が出て審判も
人間だとキリストのようなお慈悲で反感が表に出ない
なんてのは不気味すぎ。
サポは不利な判定にブ〜垂れているのは
試合の流れが不利にならないように無意識に試合の
コントロールに参加してんですよ。
(つのだまさん曰くの主観の参加って奴ですね)
サポが期待してんのは俺達のむかついた感情と
同レベルの選手達のアドレナリンの爆発でしょ。
(まさか試合中その誤審を怨んで審判をず〜っと
監視している奴はいないよね?)
審判問題とは言うんだけどさ今回のサポティスタの
祭も要は、その期待通りのアドレナリン爆発を
見せなかったチームへの不完全燃焼で残った
不満を審判問題に摩り替えたと思うんだな。
誤審によって観客の主観が入り乱れる期待値に
見合ったアドレナリン暴走の試合を贔屓チームが
具現化したらその「誤審」こそサッカーエンタメの
最大要素成りうる可能性も大いにありってこと。
エンタメってのは「楽しんでナンボ」という点で
その深さは想定外であればあるほど面白い。
「面白い」の種類は3種類
1)amusing(笑いを誘うように楽しい)
2)interesting(笑いや愉快とは無縁)
3)funny(滑稽の意)
さてエンタメにふさわしい単語はどれでしょう?
多分審判に正確無比なジャッジを求める人は
(2)を選ぼうと思って「おや?」って再考
するでしょ。
アミューズメントパークってのは聞いたこと
あるがインタレスティングパークってのは
聞いたことないよね(笑)

>>サッカーが、他のスポーツと比べ、エンタメとして
>>として成り立つのはなぜか?
男はゴールに入れるのが好きだから(いやマジで)
女子は入れられるのが好きだから(これは分からん)

>審判問題とは言うんだけどさ今回のサポティスタの祭も
>要は、その期待通りのアドレナリン爆発を見せなかった
>チームへの不完全燃焼で残った不満を審判問題に摩り
>替えたと思うんだな。

これは違うでしょう。
ご自身で仰られていますが、

>誤審に遭遇したサポは贔屓チームに不利な判定が
>あったら審判をボロ糞に叩いて大いに結構だと思う。

試合後どこまでその感情を引きずるのか、個人差もあると思うけど、基本的に「ひいきチームに不利な判定があれば怒るもの」と仮定するなら、サポティスタで同様の祭はもっと頻繁に起こるはず。実際、福西の時は大して祭になってなかった気がします。

>>TEN様
あれゃ矛盾しちゃいましたね(苦笑)
え〜ちょいと修正入れさせていただくと
今回浦和サポの誤審への反応は
いつもの敗者のexcuseに止まらず色々な
事例を元に(2)intersting(論理的)に
追求しようとして暴走しちゃったケースだと
思うんですね。
(ご指摘通り福西の時は(1)amusingでしたね)
でも喉元過ぎればじゃないけど冷静になって
みれば試合内容にも負けてたし、誤審と
言っても何を大前提に問題分析して
いいのか分からなくなってくる。
つまり問題にして初めてその根の深さに
驚き議論おっぱじめるには下地が少ない事に
気づいたりして(笑)
仮に(2)でこの話を引っ張るならば影響力ある
サポティスタで徹底的に取り上げてみても
面白かったとも思うんですが、核心になれば
なるほど人は離れて行くでしょ(笑)
(もう既に記憶にない方もいるかもしれない。
多分これだ!っていう決定打はないんだと
思うんです。サッカーの接し方が多様過ぎて
それぞれの環境での理想の審判を語るのが
精一杯)
だからあれだけ問題にして騒いだのは
いいんだけど既に収束気味なのは上っ面だけ
だったのかなと。
これは(3)funnyだなと(笑)
「○○審判FU○K!!とか犬とかポチとか」
理屈もヘッタくれもないナジリ合いは
いいよね。
つのだまさんの言は簡単で分かりやすいよね
「贔屓チームに都合のいい審判が良い審判」
そこにamusing(笑いや愛)を感じます。

今日少年サカーの審判やってきたオイラが来ましたよ。

昔「あぁ播磨灘」って相撲漫画があったんですよ。
うろ覚えなんですけど、協会から追放されてる行司って話があるんですよね。
相撲ってのは土俵割ったら、膝とか手をついたら負け。
ある取り組みでの投げた力士と投げられた力士、先に土がついたのは、ほんのわずかな差で投げた方の力士だった。通常なら投げた力士の負け。しかし投げ技は完璧だった、投げられた力士は完全に体を崩していた。
その行司は「相撲」にこだわった。先に土がついていながらも投げた力士を勝者とし、そしてバッシングを受け追放された。
てな感じのエピソードだった(ハズ)。

それをそのままサッカーにあてはめて・・・ってのは流石に無理があるんだけどね。
オイラはビデオ判定云々の話が出るといつもこの話を思い出すよ。

> オイラは、サッカーの競技規則を読むと途方にくれる。定義が荒す
ぎるのだ。
> (ざっと見た限り、敵味方が入り乱れる、ラフプレーが前提の他の
> スポーツと比べても、一番荒いように見える)
> 競技そのものが、審判の裁量に任されているといっても良いのか
> も知れない。

審判を問題にしたがる人たちってのは、まず根本的なところに誤解があるんだと思う。
上記の話を聞いたとき、そして日本の審判のレベルが低いらしいと聞いたとき、なぜか、
「 俺 た ち が 正 さ な け れ ば 」
になってしまった。
これはね、俺たちが日本のサッカー文化を(ry
って思い上がりだよ。

「あのジャッジが正しかったのかどうか知りたい」って奴、審判が正しいっつってんだから正しいに決まってんだろw


サッカーのルール、ジャッジは曖昧。だけどそれは「俺たち」が批評できるものってことではないはずだ。
たかが少年サッカーの4級審判がエラソーだが。
審判の批評、評価は審判にしかできない。
「俺はサッカーのルールを理解している」ぐらいでは意味がないよ。ルールが大雑把なだけにそれを運用するための技術が必要なんだ。
情報公開をしろって言うけどね、誰も喜ばないよ。喜んでる奴がいるとすればそいつはサポでも観戦者でもない。審判だよ。

「あのジャッジが正しかったのかどうか知りたい」って奴、とりあえず4級講習会行けよ、ちゃんと教えてくれるから。

つのだまさんの論考にほぼ全面的に同意なのですが、以下の部分に若干の疑問。

>サッカーが、他のスポーツと比べ、エンターテイメント(興行ビジネス)として成り立つのはなぜか?

>それは、サッカーが、他のスポーツに比べ、観客の主観を乗せやすいから。
>なぜ、観客の主観がを乗せやすいのか?
>プレーの結果に対する、プレーヤーの技術と偶然のバランスが取れているから。

ということなのですが、ならラグビーはどうなのかなあと。ちょうどその下で挙げられている「手で扱う」と「球でないボール」の二つをともに持っているわけで、足し引きしたらサッカーと大差ないんじゃないかなあ。
で、サッカーが日本でこんなに人気になる前は圧倒的にラグビーの方がプレステージが上だったし、ある意味今でもインテリ層ではそうだし、西欧では更にそうだろうと。ラグビーも審判のことでは結構問題持っているようですし、この辺比較の対象にすると面白いと思うのですが、どなたかラグビーに詳しい方ご意見を。

自宅で、家族を外に遊びに行かせて仕事中なんで、全体的にちとレスが遅れそうです。
で、とりあえず宮嶋陽人タンにだけ。

>ならラグビーはどうなのかなあと。

一応ラグビーについては、
「ボールの形が丸くなければ、偶然が左右する部分が多くなるだろう。」
と触れているつもりです。
楕円形のボールは、偶然であることを必然とする要素として捉えています。そして偶然であることを必然とする要素が明確な場合、主観を乗せ切れないと考えています。
あと、ラグビーの競技規則もざっと目を通しましたが、危険なプレーの定義は、結構明確でした。

宮嶋陽人タンのレスをピックアップしたのは、ラグビー以外、接触プレーが前提のスポーツで、1人の審判が判断しなければならず、アドバンテージが前提のスポーツって他にないですかねということを確認したかったからです。
いかがでしょう?

>接触プレーが前提のスポーツで、1人の審判が判断しなければならず、アドバンテージが前提のスポーツって他にないですかね
そう言うことで言うと、オーストラリアで人気のオージーフットボールとか、アイルランドで人気のゲーリックフットボールやハーリングなどが相当するのかもしれませんが、この辺りになると私もほとんど知識はありませんし、さてどのようなものでしょうか。

ラグビーについては、ボールの形状はその通りなのですが、反則以外で攻守の逆転することがサッカーに比して著しく少ないということを考えると、ならせばトントンなのかなあ、というくらいの軽い気持ちで上のレスを
つけたので、どうなのかなと思いました。論点としてはあまりおいしくなかったでしょうか。

放置しちゃってすみません。

>>9/10 13:51 縞梟タン
>>9/10 17:24 TENタン
>>9/10 19:14 縞梟タン
あまり読む人の目に触れないコメント欄じゃもったいないやり取りだなぁ。
一個だけ。
今回のサポティスタの「祭」において、審判問題自体はきっかけに過ぎなかったと思っています。
それと、実際のスタジアムっではもっと落ち着いているってことは書いておきたいです。通常であれば、ゴール裏なんかおかしい判定の後でも普通に切り替えようという声があがるし。
長期的な問題で、じっくり取り組むべきものっていうコンセンサスは、実際にスタジアムに来ている人たちにはあると思っています。
単にネットで騒ぎすぎw
↑オイラが言っても説得力ゼロかw


>>kkkタン
どもども。ありがとう。
かなりイヤな目タンからメールがきたら紹介するので、よろしく!


>>宮島陽人タン
>論点としてはあまりおいしくなかったでしょうか。
あ、そんなことないです。
ラグビーについてもう少しだけ。

審判問題という視点では、ご存知かも知れませんがこの記事が面白いかったです。
http://koichi-murakami.cocolog-nifty.com/loverugby/2005/06/post_c939.html
私は結構厳格に笛を吹いていると思っていたのですが、そうでもないみたいですね。
アドバンテージの規定の範囲内での運用ということなのかな。

観客の思いを乗せるという点でいうと、宮島タンが指摘している
>反則以外で攻守の逆転することがサッカーに比して著しく少ないと
>いうことを考えると
この辺が、逆に邪魔をするのかな、と思います。

いずれにせよ、他の競技と比較するってのは、面白いですね。
競技の特徴と興行として成功しているかどうかを比較したら、競技人口や視聴人口をベースにした従来のマスマーケティングとは違った何かが出てくるのかも知れませんね。
誰かやってくれないかなぁ。こんなの金をもらってやる仕事だよなぁw
もしすでにそういうアプローチの成果物をご存知であれば、ぜひ教えてください。

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