観戦マナー


本サイトをお読み頂いた方にお願いしたいことがあります。

スタジアムは100%安全なところではありません。
このことを忘れないで欲しいのです。
そしてこれを忘れないことこそ、スタジアムにおける本当の観戦マナーだと私は考えています。
「世界一安全なスタジアムを目指す」
Jリーグは掲げます。

しかし、サッカーのエンターテイメントとしての本質的な魅力は、スタジアムにおいて、喜怒哀楽の全ての感情に身を委ねることができる点ではないでしょうか?
そこに真っ向から向き合わずに、本当に安全なスタジアムを作ることなんて出来やしないと思っています。

考えてみてください。
なんらブレーキをかけず、自分の感情を露にできる場所が、今、他にあるでしょうか?
原初的な仲間意識が中心となる場所が、他にあるでしょうか?

「安全なスタジアム」を目指すことに誰も反対しません。
でも、サッカーの本質的な魅力をそのままに、本当に世界一安全なスタジアムになるためには、今後も様々な紆余曲折があると考えます。また、とても長い期間が必要になると思います。

安全ではないかも知れない。
これさえ意識していれば、スタジアムにおける殆どのリスクは避けることができます。
だって、スタジアムで最も危険なことは、何の覚悟もなく、また自分に危険が及ぶことを想像できずに、無邪気に他者の怒りを買う行動を起こしてしまうことなのですから。
安全ではないかも知れませんが、勿論、安全に過ごすことは、十分に可能です。
ぜひ、スタジアムに足を運んでみてください。楽しんでください。感じてください。
できるだけたくさんの人と、喜怒哀楽を共有したいと思っています。
(2005.06.20)

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